※この記事は、特集「よくわからなくなるお金のはなし」の記事です。
みなさまコンニチハ。CIRCUSでライターをしているヴィスコです。
これまでカフェのオーナーやミュージシャンのインタビュー記事を書いていたので、こうして面と向かって皆さんとお会いするのは初めてですね。
この素晴らしい出会いの余韻に浸りたいところですが、私には早急に解決しなければ問題があり、それが頭を悩ませているのです。
お金が欲しい…。
すぐにお金が必要というわけではないんですが、やっぱりあるに越したことはないですもんね。お金があれば生活は豊かになるし、欲しいものも買える!資本主義サイコー!!!
でもお金を稼ぐって大変ですよね。あくせく働いて、上司に嫌味を言われ、同僚は出世コースまっしぐらで、家に帰れば「先に寝てます。温めて食べてください」の置き手紙。学生諸君、世間は君に冷たいぞ!
私も過去にサラリーマンをやっていた身だから、社会人の辛さはよくわかるんです。そしてお金を稼ぐ一番確実な方法は就職して企業に従事することってことも。
でも会社員には戻りたくない。
戻りたくないんです!
そんなワガママを言ったところで、貯金通帳の数字が減るのを食い止められないんですよね。インターネットでお金を稼ぐ方法を調べると、アフィリエイトやらFXやらの記事がいっぱい出てくるんですが、なんかそういうの怖くないですか?やっぱり目と目を合わせて、温もりのある仕事をしたいですよね。
そうだ、フェイストゥフェイスの事業を自分で始めよう!
事業ってどうやって始めるんだ?
事業を起こすことは決定したんですが、一体どこから手をつければいいんでしょうか。何かウマそうな儲け話が転がっているわけでもないし、誰かが「これで事業しなさい」って命令してくれるわけでもない。いや、命令はダメだ!ダメダメ。会社員から脱却して大きな世界へと羽ばたくために、やっぱり自分の意思で始めないと。
とは言いつつも、ナイスで素敵でグレイトフルなアイデアが湧き水のごとく溢れるわけもなく。
とりあえず趣味のエアガンのサイトでも見るか。
お、いいなコレ欲しい。あーこの装備欲しかったんだよね。次サバゲーいつ行こう。
はっ!
そ、そうか!サバゲーの事業を始めればいいんだ!好きなことをして、それで稼ぐのが一番!趣味も仕事も充実=人生も充実。これです。この作戦です!
ただサバゲー事業と言うと「メーカー」「フィールド(サバゲーを遊ぶとこ)」「関連商品販売ショップ」を運営する以外、あまり想像がつきませんね。
いや、そんな既存の事業を模倣したって革命は起こせない!ありきたりな思考を破壊する開拓者、それが今の自分だ!とにかく決めたぞ。
私はサバゲー事業で成功を収めるんだー!
サバゲーで起業しよう
とにかく腕を組んでいたって何も始まらない。新しい事業の内容を幾つか文字に起こして、その候補の中から「一番うまくいきそうな事業」を選ぼう。というわけで、いくつか挙げてみましょう。
- サバゲー専門動画制作サービス
サバゲーマーって、自分の装備とかエアガンを自慢することによって快楽を得ている種族なんですよ。だって私がそうだもの。だから、カッコイイ映画のシーンみたいな自分だけのプロモーション映像を作ったら儲かるんじゃないかな?
問題があるとすれば、私に撮影技術も編集技術もないってとこ。却下!
- エアガンのメンテナンス、カスタム請負
これはアリでしょ!だって初心者が「エアガン怖くて分解できない〜><」って言ってるのをよく見かけますよ。ヴィスコカスタム、というブランドがサバゲーフィールドを席巻する日は近い!まぁ難点があるとするなら私が不器用ってことですね。却下!
- サバゲー用品の通販サイト
はい、出ました安パイ。アイデアの枯渇。想像力の欠如。思考停止。そりゃ海外製品の多いサバゲー関連商品は、流通ルートを確保した上で安定した供給ができればかなりウケるはずなんですよ。ただサバゲー商品の供給量って少ない、もしくは偏ってるんです。欲しいと思ったら在庫がない、ってことが多いんです。ということは小売だって「売りたいのにモノがない」状態が続いてるんですよね。新規参入はちょっと敷居が高そうです。
早くも行き詰まりました。
このままではBADエンドを迎えます。ときめきメモリアル2で男たちが寂しくカラオケを歌うエンディングが眼前に迫ってきています。あぁ、こんなことならお風呂覗いとけばよかった(ゲーム内で女の子の好感度が下がる名物イベントです)。
こういう時はスッキリ爽快するためにサバゲーへ行きたいです。でも一人で行くのは嫌だし、運転してフィールドまで行くの面倒なんだよなぁ…ん?
それだ!サバゲーツアー会社をやろう!
今日からサバゲーツアーコンダクター?
事業が大きくなったら従業員を増やし労働させて、自分は札束風呂に浸かってブランデーを飲むのが仕事になるんでしょうが、最初からそうはいきません。まずは一人でこの事業を始める必要があります。
事業内容はサバゲーツアーを組んでお客さんに提供すること!特に「フラッとサバゲーしたい」「今までやったことない」「個人的に私のことが好きな女の子」がターゲット層となるでしょう。
例えばエアガン各種をこちらで用意して、装備や消耗品もプラン料金内に含む。レンタル用のエアガンが必要ですね。参加人数が膨らんでも対応できるように、電動ガン(サバゲーでよく使われる、バッテリー動力のエアガン)を30丁くらいは必要かな?
サバゲーをやりたいけど、何から始めればいいかわからない人にはこういうパッケージ商品が受けるはず!
そして送迎もできるようバスを自前で買おう。ドリームヴィスコ号と名付けよう。本当は中型バスが欲しいところだけど、ちょっとお金かかりすぎるんで29人乗りのマイクロバスが良さげです。
自社HPも作って、広告もバンバンweb上に打って集客もOK。初期投資に必要な額が見えてきましたね。
- レンタル電動ガン「東京マルイ/M4A1」30丁=676.200円
- トヨタ コースターDXロング新車(諸費用込み)=4.139.100円
- 電動ガン用バッテリー×40本ずつ=168.920
- 充電器×10個=18.500円
- G&GバイオBB弾2g5000発入り×8袋=16.000円
- 貸し事務所家賃(敷金含む、礼金なし)=15万円
- 検索連動型広告費運転資金=20,000円
合計5.188.720円!!!
ざっと計算しただけでも、こんなにかかるのかー!?っていうか車両代がズバ抜けすぎだろ!でもドリームヴィスコ号のために、ここは譲れない。いやはや参りましたね。
こんなお金あるわけないじゃないですか。せっかく成功できそうなプランなのに、初期投資できなければスタート地点にも立てません。
しかーし、私には秘策があるんです。私はお金を持っていません。でもお金を持っている人や企業から借りることはできます。
日本政策金融公庫なる機関が融資をしてくれるそうです。やったね!
なんでも起業支援の融資受付もあるらしく、これを使わない手はありません。私の住む山梨にも窓口があるので助かりました。運転資金など考えれば1.000万円くらいは必要ですかね。早速電話しなければ!
「あ、スイマセーン。私山梨県民で、山梨のことがチョー好きなんですけど、これから起業するのにお金が必要なんです。だから1.000万円貸してください。」
「え?ダメ?なんで?」
「窓口まで来て、必要な書類を提出した上で担当と面談?」
全然ダメじゃん・・・。
まぁ、わかってましたけどね。そんな風にポンポンお金かしてくれるわけないってことは。しかもHPを見ても融資の条件が厳しそうなので、手続きを踏んだとしてもちょっと難しそう。そもそも、こんなふわふわした事業内容で会社を起こせるのだろうか、という根本的な不安も出てきました。まずはしっかりしたビジョンを持つために必要なものを揃えます。
日本政策金融公庫で借入を申し込むために必要な書類は
- 借入申込書
- 創業計画書
- 企画概要書
が必要なようです。この中で一番手間がかかりそうな書類からやっつけちゃいましょう。HPで書式もダウンロードできました。よし創業計画書を作ろう!
創業計画書とは、創業(予定)者が融資等を申請する際に、金融機関等が準備している計画書のことを指します。 特に国民生活金融公庫に提出する創業関連の資料を“創業計画書”と呼ぶことが多いです。
というわけで、手始めに作った創業計画書がこちらです!どうです?結構頑張ったんですよ。学生時代に「一夜漬けの魔術師」として鳴らした私ですから、もう息をするように徹夜して書きましたよ。早速公庫へ持ち込みたいところですが、まずは専門家の方に見てもらうのが一番です。くぅ〜冷静!