高橋さん「おかえり。じゃあ、手本を見せるからよく見てて。さっきも言った通り曲がるときは、しっかり行きたい方向に向くことが重要。で、足を外に逃がさないこと」
ヴィスコ「足は逃げませんよ」
高橋さん「違う違う。曲がるときに足の向きを内側にするってこと」
ヴィスコ「ガニ股じゃダメってことですか」
高橋さん「そうそう。滑ってみせるから、よく見てて」
ヴィスコ「うおー!画的には地味だけど、しっかり曲がって減速してる!画的には地味だけど」
カメラマン「出来てから言え」
ヴィスコ「なんか曲がれそうな気がしてきた。よっしゃ、いくぜー!」
ヴィスコ「うおっし!今曲がれてましたよね?」
高橋さん「うーん、姿勢がダメだね。もっと上体をひねって、お尻を突き出さないようにしないと。腰が引けて、足も外側に逃げてるんだよね」
ヴィスコ「高橋さん」
高橋さん「ん?」
ヴィスコ「僕、褒められて伸びるタイプなんですよね」
高橋さん「そうなんだ」
ヴィスコ「褒めてください」
高橋さん「よし、練習するよ!」
ヴィスコ「…」
カメラマン「ヴィスコさん、ちゃんとやってくださいよ」
ヴィスコ「じゃあ自分がやってみろよ!これスッゲー難しいんだぞ!」
カメラマン「できました」
ヴィスコ「なんでだよ!超人かよ!悪魔超人かよ!」
カメラマン「元々スノーボードやってるし」
ヴィスコ「チクショー。こうなったら練習してやる」