CIRCUSの第1回特集、いかがでしたでしょうか?
日頃当たり前のように考えているお金について、ちょっとでもよくわからなくなっていただけたら幸いです。
さらにもっとよくわからなくなりたい方のために、参考リストをご用意いたしました。記事と合わせてぜひ。
原研哉「日本のデザイン」
後半はご自身のお仕事の解説になってしまうのですが、序盤がとても面白いです。「美意識は資源である」「欲望のエデュケーション」など、示唆に富む言葉が多いです。われわれは何を欲望すべきなのか、テーマはこの本からいただきました。(「欲望のエデュケーション」ってすごく引きがあるし広がりがありそうなので、これで1冊本を書いてほしいですね。)
フェリックス・マーティン「21世紀の貨幣論」
そもそも貨幣とは何であったのか、何であるべきなのか。貨幣の歴史をひもときながら、その変遷をたどっていきます。タイトルあざといですが、多くの人にとってはピケティの本より刺激的なはず。
ビットコイン
現在進行形でいろいろ進んでいるので、リンクを1つだけ置いておきます。ここで書かれている内容をおさえておけばとりあえず大丈夫です。(たぶん)
佐伯 啓思「「欲望」と資本主義」
さきほどの原研哉さんのテーマともつながる本。資本主義は欲望がドライブしているし、資本主義によって欲望がドライブされている。
セバスチャン・サルガド「人間の大地」
とにかく圧倒されます。お金とか資本主義とか、そういったものはちゃちな言葉遊び。「われわれはいったい何なんだ」という問いをつきつけられます。働け。
レム・コールハース 「錯乱のニューヨーク」
「はじめにグリッドありき」。
NYの、そして今では全世界の都市は、グリッドを基準に形成されている。なぜグリッドか。それは、商人たちが売りやすかったから。グリッドとグリッドの境にはルールもモラルもなく、そのインターフェースで起こる化学反応は、資本主義と都市の実験であり、”錯乱”であった。
経済小説
上記2つは内容はそこそこハードなんですが、読みやすいのでおススメです。
岡崎京子「pink」
愛と資本主義。
ジェット☆ダイスケ「Youtubeで食べていく」
カリスマYoutuberジェット☆ダイスケさんの著書。Youtuberたちの活動を見ていると、ほんとにお金ってなんだろうと思いますよね。「好きなことで生きていく」という言葉も流行りました。動画からは想像できないですが、文体・内容ともにかなり知的な印象を受けました。食わず嫌いせずに読んでいただきたい本です。
マーティン・スコセッシ「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
日本でも大ヒットした映画。ディカプリオすごかったですね。「このペンを俺に売ってみろ」のくだりがとても好きです。