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ヴィスコ「しっかし、なんで夏の山に来てスキーブーツを履かされなきゃならんのよ。足がムレる」

 

この日の最高気温は30度超え。普段なら涼しい場所で黙々と作業している私にはハード過ぎる環境です。

 

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高橋さん「はい、じゃあ次はこれね」

 

ヴィスコ「いやいや。さっきから唐突すぎるんですよ」

 

高橋さん「まぁまぁ、早速はじめよう」

 

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ヴィスコ「はじめようって、何ですかこれ?キャタピラ型のラジコン?」

 

高橋「違う違う、履くんだよ」

 

ヴィスコ「履くって、どういう風に履くんですか」

 

高橋さん「キャタピラに足を乗っけて、留め具をはめるんだよ」

 

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ヴィスコ「おーなるほど、履けました。ここまで言われた通りにしてきたんですけど、何をさせたいんですか?」

 

高橋さん「グラススキー」

 

ヴィスコ「グラススキーって、夏場の山で芝生の上を滑るあれですか?」

 

高橋さん「そう」

 

ヴィスコ「何で僕が?」

 

高橋さん「グラススキーの記事を書いて、その面白さを日本中に広めてもらいたいから」

 

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ヴィスコ「うわぁー、嫌だなぁ」

 

高橋さん「なんで?」

 

ヴィスコ「だってグラススキーって危険なんですよね?雪の上と違って、転んだ時のダメージが大きいんですよね?怪我のリスクも高いって聞くし、痛いのは嫌です」

 

高橋さん「確かに危険なことも少しあるけど、それは無闇にスピードを出したりスキーと同じ滑り方をするだからだよ。ちゃんと教えて、安全に楽しくグラススキーができるようサポートするからさ」

 

ヴィスコ「じゃあ、やります」

 

カメラマン「切り替え早っ」

 

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ヴィスコ「なんかアレだね。ガンタンクみたいだね」

 

カメラマン「全国のグラススキー愛好家の前でも同じこと言えるんすか?」

 

というわけで、私ヴィスコはグラススキーを世に広めるべく身を以て体験し、その魅力をみなさまに伝えていこうと思います。

 

ちなみに私の運動神経は中の下。学生時代にやっていたスポーツといえば剣道や弓道と、何が何でも外に出たくない引きこもり根性を貫いてきました。

 

そんな私がうまく滑れるのでしょうか。